JR松本駅から車で約二〇分、松本市郊外の工業団地に松本工場はありました。実験センターというくらいだから、密閉された実験室があるのかと思っていましたが案に相違してまことにオープン、開け放たれた天井高い建物のなかに、高さ四メートル、幅が七メートルの実験用の装置がデンと置かれていました。その日、取材したのは耐力壁の剪断試験で、関係者はこの実験の狙いをこう説明しました。「地震がくると壁には水平力がかかりま
耐力壁の剪断試験とは... の続きを読む
住宅の工事期間はおおよそ4カ月から長い現場では8カ月くらいかかります。この工事期間中にハウスメーカーや工務店が倒産したら大変なことになります。契約する段階で、施主が相手の会社の経営状態を調べるのはなかなか困難なことです。このような不安を解消する仕組みが完成保証制度です。これは契約当事者のハウスメーカーや工務店が工事途中で倒産した場合、その工務店に代わる工務店に工事を完成してもらうといった仕組みです
完成保証制度とは?... の続きを読む
阪神電鉄の神戸から西宮にかけての工業地帯の多くが住宅地に転用されるいっぽうで、たくさんの人が大阪や宝塚、三田など他のエリアに移り住んだ結果、とりわけ阪神電鉄線沿線の海側の土地は、震災前の五分の一程度に値下がりしたが、まだ広大な空地が残っている。住宅地の地価が大幅に下落しているのは阪神電鉄線沿線だけではない。震災前に高級住宅が建ち並んでいた山側も同様だ。かつて阪神で最も高級な住宅街といわれた芦屋市の
地価下落の一因は、東京一極集中化にあるのか... の続きを読む
高価な化学素材よりも安価な自然の素材のほうがいいに決まっています。最近はまた、仕上げ材としての「珪藻土」の人気も出てきました。珪藻土は海や湖に生息しているプランクトン(珪藻)の死骸が堆積して化石化したもので、表面は小さな孔が無数に空き、保温性や耐熱性、調湿性、脱臭力、吸音性、耐火性が高い素材です。壁紙に、コウソやミツマタなどを原料とする和紙製品を使用するケースも増えています。和紙の構造をみると、繊
すべて土に還ることのできる素材... の続きを読む
阪神・淡路大震災の震源地周辺で、1人の大工さんが生涯をかけて170戸の住宅を建てました。そして今回の地震では、その大工さん(天王寺谷棟梁)が建てた住宅からは1人の負傷者も出ませんでしたし、完全に倒壊した住宅は1棟もありませんでした。隣りの建物が寄りかかってきて取り壊した住宅が1戸、大きく沈下したビルが1棟、建物が増築部分で大きく変形した住宅が1棟と、合計3棟が大きな被害を受け、そのうち2戸の住宅だ
現行法をキチッと守った住宅は簡単には壊れない... の続きを読む
省エネ住宅に住むことは、地球環境を守り、将来の持続可能な社会を築いていくために、人々が実行できる有効なことでしょう。私たち個人の生活に視点を変えても、それはそのまま日々の冷暖房費の節約となるわけですから、有益なことでしょう。そして、地球環境の現実を知れば、誰でもそのために行動したくなるのではないでしょうか。逆にいえば、私たちの住まいが地球環境の脅威になっていることを強く認識すべきだと思います。一人
省エネ住宅に住む... の続きを読む
住宅の専門家でも、結露の知識が乏しい人が多いのも事実です。そのため、現代の最新住宅でも結露が発生しやすい家がどんどん建てられているのです。大手住宅メーカーの家も、その例外ではありません。どんなに外観のデザインや、内装、インテリアに工夫を凝らしていても、先にあげたような冷暖房効果、耐久性、健康面などの根本的な問題を見過ごしていては、けっして住み心地のよい家とは言えません。しかし、多くの日本人は、結露
結露の知識が乏しい人が多い... の続きを読む
どの家族にもあてはまる理想の間取りなどありませんが、より家族らしくありたいと望んでいる家族にとって、住みやすい間取りには、生活動線や生活空間にいくつかの共通性があります。1つは、極力家族の気配が感じられる、限りなく1室空間に近い間取り。必ずしも厳密に一室という意味ではなく、話ができたり、窓から灯を確かめられたり、微かな生活音が聞こえてきたり、つまり、姿が見えなくとも視覚や聴覚で知らず知らずに交わす
どの家族にもあてはまる理想の間取りはない... の続きを読む
地下室をつくったことにより、限られた敷地を有効に活用することができました。敷地面積の割に建物の床面積が大きく取れただけでなく、庭や駐車場のスペースもゆったりと広く取ることができました。土地の値段が高い日本では、これから地下室のある家がもっと増えるのではないでしょうか。ただし、地下室はまだまだ高いというイメージがあります。私も某建設会社を知る前は、地下室をつくるには坪当たり100万円近くのコストがか
地下室のイメージを変える地下空間... の続きを読む
最近、私が見たレベルダウンの事例をいくつかご紹介しましょう。まず、構造面で驚いたのが、外壁にALC版(軽量気泡コンクリート版)を使うケースです。売主は誰でも知っている大手デベロッパーで、立地は申し分なく、価格の安い住戸でも5000万円はします。販売センターは高級ブティックが並ぶ通りの5階建てビルをそっくり借り上げ、インテリアなどもセンスよくまとめてあり、かなりお金をかけているのが分かりました。とこ
レベルダウンの事例... の続きを読む
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