ネットワークで表すと、「クリティカルパス」(隆路)が明らかになる。たとえば、伐開士・測量士・丁張士・土留士・掘削がクリティカルパスである。その作業を短くするか、他の方法に変えるかしなければ、工程が短くならないもの、それがクリティカルパスである。換言すれば、その工事の本質、重点工事ともいえる。矢板搬入や重機搬入をどんなに早くしても、工程を縮めることにはなんの関係もなく、むしろ、現場の邪魔になるぐらいが関の山である。
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「何が大事か」、「何を変えればよいか」を知ることは、仕事を進めていくうえで、たいへん重要なことである。今、やらなければならない仕事と、あとでもよいことの区別、先にすませておかなければならない仕事を知っていること、これらが「段取り」を良くすることにつながる。今まで申しあげたことをやれるためには、ひとつひとつの作業が、一人当たりどれだけの能率で、何人かかったらやれるか、機械を変えたらどうなるかについて十分知っていなければできない。先に拾いだした作業項目のそれぞれについて、それが必要である。歩掛りの知識がないと、組合せができない。組合せをいろいろ変えることによって、工程と原価が変化する。この中でもっとも望ましい組合せ(経済工期、最低原価)を選びだすことができるのである。このように、ネットワーク的に工事を考えると、工期を無理なく短縮するにはどうするかどこを短縮したらいいか・並行作業ができないか・どれだけ、人や機械を投入したらいいかということが明確につかめる。また、ネットワーク的な物事の考え方は、いろいろな仕事を進めていくときの合理的な判断基準としてたいへん役に立つものであるから、ネットトワークの本質をしっかり身に着けてほしい。
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