高価な化学素材よりも安価な自然の素材のほうがいいに決まっています。最近はまた、仕上げ材としての「珪藻土」の人気も出てきました。珪藻土は海や湖に生息しているプランクトン(珪藻)の死骸が堆積して化石化したもので、表面は小さな孔が無数に空き、保温性や耐熱性、調湿性、脱臭力、吸音性、耐火性が高い素材です。壁紙に、コウソやミツマタなどを原料とする和紙製品を使用するケースも増えています。和紙の構造をみると、繊維と繊維が絡み合って隙間ができていますが、その隙間が保温性や調湿性を高めてくれるわけです。塗料やワックスにも、環境先進国であるドイツ製のものを中心に、蜂の巣から採るミツロウやラックカイガラムシの分泌液から採る樹脂など、天然素材を使ったものが数多く販売されています。木炭も見直されてきました。木炭は調湿効果・防虫効果にすぐれ、空気や地場を清浄化するはたらきがあります。敷地そのものに埋める「埋炭」や床下に敷く「敷炭」などに取り入れるケースが増えています。そして、これらのほとんどは、数十年後に廃棄されるとしても、ゴミにはならず、すべて土に還ることのできる素材なのです。
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