沖縄で古くから行われてきたシロアリ対策に、木材を海水につける方法がある。海水を含んだ木材は乾燥しても塩分が残っているため、その本材を食べたシロアリの消化器に入った塩分が、中にいる原生動物を脱水症状にして死滅状態にさせるのである。この方法は、有名なバイオリンの名器であるストラディバリにも使われていたという研究報告もある。貴重なバイオリンを守るためのノウハウであったのだろう。シロアリの大好きな木材はマツだ。まだ若い時期のマツは、ヤニが木材を守っている。しかし、古くなると、ヤニ溝にたまったヤニが溶けだし微細孔になる。そこはシロアリにとっては理想的なトンネルであり、木材への侵入ルートとなる。三万六千倍のレーザー顕微鏡写真により、この侵入の状態を示すV字型が確認できる。
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