マンションも一戸建ても、建物が古くなるに従って価値が下がる。ただし、その下がり方は、一様ではない。マンションでは、管理の良し悪しによって価値の下がり方に差が生まれやすいのだ。管理人や警備員を置いて生活を守る工夫を行い、毎日の掃除や駐輪場の整理をきちんと行うのが、マンションの管理だ。日本では、多くのマンションで、この管理業務を管理会社に一括委託する方法がとられている。管理会社に頼まず、自分たちの手で管理を行う自主管理(管理人は、住人の当番制となるのが一般的)を行っているのは、1割といったところだ。管理を一括委託すると、管理会社から管理人や掃除の人間が派遣されてくる。派遣されてきた人々が詰める場所となるのが管理室や管理センターだ。管理人の勤務体制はマンションによって異なる。常駐、日勤、巡回が基本で、最近では24時間有人管理というのもある。どの体制かによって住み心地が変わってくる。管理人のいる時間が長いほど、管理費用はかさむ。戸数の多い大規模マンションならば、費用が高くなっても1戸当たりの負担は小さくてすむ。そのため、大規模マンションでは24時間有人管理システムや管理人の常駐・日勤が一般的だ。マンション敷地内の掃除も、管理会社に委託されるのが普通だが、大規模マンションのほうが少ない負担(1戸あたり)で、十分な手当てができる。管理に関しては、小規模よりも大規模のほうがメリットが大きいわけだ。アメリカでは、資産価値を下げないように、戸数の少ないマンションでも管理に力を入れる。ドアマンや警備の人間を雇い、建物の維持管理にもお金をかける。その結果、毎月の管理費は日本と比べものにならないくらい高い。管理費を惜しむと、犯罪や破壊が起きやすく、スラム化しやすいことがわかっているからだ。日本では、「スラム化」まではいかないものの、管理人がめったに顔を出さないマンションは、ゴミが溜まったり、泥棒に狙われる危険性が高かったりするのも事実。そのため、「マンションは管理を買え」とさえいわれているのである。
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